用語

5.クレジット・ポートフォリオ・マネージメント(CPM)を考慮した今後の組織体制
リレーションシップバンキングの推進により、収益管理システムを導入し、
トランスファープライシング(移転価格)による管理会計制度によって金
利リスク(長短金利のミスマッチ等によるリスク)を本部に移転させる運
営を行うようになった金融機関は多い。このような金融機関では銀行全体
の長短金利のミスマッチを「ALM部門」とよばれる本部が一元管理してい
る。同様に信用コストや信用リスクをトランスファープライシングで本部
に移転することを考えた場合には、銀行全体の信用リスクを鳥瞰的に管理
する「CPM(クレジット・ポートフォリオ・マネジメント)部署」を設置
することが必要となる。つまり、CPM部署は信用リスク管理に係る「ALM部
門」のような位置づけとなる。
金利や為替の変動リスクを不足なく評価し、企業として資産と負債を
総合的に管理すること。