ゼネラリストとスペシャリスト

  • 元々、それなりに何でもこなせる人ではあったのです。でも、固有の活動基盤と主張できるものを持たないことがコンプレックスでした。言ってみれば、八方美人とか器用貧乏って奴。人よりちょっとだけうまくできるだけであって、他の人では出来ないわけではない。なので、意にそぐわない人事異動を受けても甘んじて受け入れるしかないような事もありましたし。
  • とあるきっかけでセキュリティにどっぷり浸かろうと決めたとき、純粋に面白そうと思いつつも、裏側にはこんな事も考えていたりしました。まあ、当時はセキュリティ技術(わかりやすいところでFirewallとかIDSとか)を極めることがセキュリティを極めることだと考えていたので、勘違い甚だしいわけですが。
  • で、それなりに努力した結果、周囲からはセキュリティを専門でやっていると見なされる人になりました。大抵のセキュリティ屋さんとつきあっていても、なめられない程度には。自己採点でぎりぎり合格点くらいかな。(セキュアド落ちたけどさ。)
  • でもねえ、ここにきて再び同じジレンマに陥ってしまったというのがここ数日の思いなのです。セキュリティ業界という枠でくくってみると、その中ではやっぱりゼネラリストなんですね。困った困った。
  • 例えば、あちこちで見たこと聞いたこと読んだことを整理して教材を作って教育したり、あっちの情報をこっちに中継してみたり、たまには仕事にも貢献してみたりってのは要領よくできてるし、これはこれで重要なのは分かります。でも、何かを生み出しているという実感がまるでない。そう言う意味で、やっぱり活動基盤がないままななんだなあと認識を新たにした今日この頃です。
  • 最近、法律とか監査に食指を伸ばそうとしているのも、おそらく無意識下にはこんな考えがあったのかなと思ってみたりします。まあ、たまにはこんなことを考えてみるのも面白いものです。:-)