日本の経済を、考え直そう: やまもといちろうBLOG(ブログ)

インフラとしての中央銀行

上記と似て非なる議論として、市場から見た中央銀行のインフラ的側面と
いうお話がありまして、まあ平たく言うと特融どうすんのという話でもあ
ります。平たく言いすぎたか。でも、復興国債というのは瞬発力のない持
続的な対策の一助であるのに対し、いま現段階の問題として「バランスシ
ートの両側に計上していた数字が消えた」という実情に対する対処なので
あります。

簡単に言えば、某信金では信金の持つ支店がホストごと津波に流されて復
旧不能であるばかりか、借り手の資産が壊滅してしまって資産価格が算定
不能な状態となり、不良債権として処理しようにも債権債務両方が吹っ飛
んでいるので、破綻処理をしなければならないという話です。