マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

  • 読み終わった記念に、印象に残った言葉を残しておきます。
  • 示唆に富んだご指摘ばかりだなあ。:-p
p.36
目標は、実行に移さなければ目標ではない。夢にすぎない。
p.49
目的に合致しなくなった目標や、実現不可能になった目標を明らかにしなければならない。
恒久的な成功などあり得ない。しかるに、成功は失敗よりも捨てることが難しい。すでに
自負を育てている。成功は愛着を生み、思考と行動を習慣化し、過信を生む。意味の無く
なった成功は、失敗より害が大きい。
p.133 
今日の組織にも、理由は分からないが、その仕事についた優秀なものが次々に倒れる職務がある。
仕事自体はよく構成され、こなせないはずはない。しかし、実際にはこなせない。通常そのような
職務は偶然から生まれる。たまたま一人の人間の中に見られない二つの資質を併せ持つ者が、結果
としてその様な職務をつくりだし、しかもうまくこなしてしまったために、職務として確立され
たのである。
p.145 
成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。成果とは長期のものである。
すなわち、間違いや失敗をしないものを信用してはならないということである。それは、
見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。(中略)人は、
優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを試みる。
p.197
組織病は組織構造の基本をおろそかにしたとき発病する。組織病は自己暗示的に鬱病の形で
発病する。組織改革を手軽に行ってはならない。これは、いわば手術である。たとえ小さな
ものであっても、手術には危険が伴う。安易な組織改革は退けなければならない。
p.205 職能別組織
(中略)それは、組織全体の目的を理解し、各人の仕事をそれに結びつけることが難しい。
硬直的であって適応性に欠ける。組織の明日を担う者を育て、訓練し、テストするにも適
していない。組織全体として新しいアイディアや新しい方法を進んで受け入れる気風に欠
けやすい。現在行っていることを少しだけよくすることに力を注ぐ。
p.245
「何かがうまくいかなくなると、全てがうまくいかなくなる。しかも同時に」
p.267
市場ではなく製品に焦点を合わせたイノベーションは、新規な技術は生むかもしれないが、
成果は失望するものとなる。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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