北朝鮮

<12月20日>(火)

○今朝の「くにまるジャパン」で、北朝鮮研究の第三世代(と私が勝手に呼んでいる)宮本悟
先生に電話をつないでお話を聞いてみました。いろいろ勉強になりました。特に個人的に面白
いと思った部分を以下の通りメモしておきます。

●最高指導者の葬式では、葬儀委員長は決められない。94年の金日成のときも決められず、金
正日が事実上の委員長を務めた。今回も同様だろう。
●1994年に金日成が死んだときは、外国の弔問団を受け入れている。今回は受け入れないの
で、葬儀の仕事は前回に比べれば簡単なはず。
金日成の時代から、北朝鮮内部の政権批判はちゃんとあった。それらを何度も乗り越えてき
たのが金王朝北朝鮮は「アラブの春」にはならない。
金正日は何度も病気になったが、その間も政府はちゃんと機能していた。だから周囲の人材
はそれなりに育っているはず。
●当面は集団指導体制で金正恩を守り立てていくだろう。国家あっての指導者層なので、彼ら
にとってもプリンス・正恩の存在は大切。
●日本政府の対応は今のところ悪くない。野田内閣は他国に先駆けて哀悼の意を表した。これ
は今後の対北朝鮮関係の資産になるかもしれない。