本好きの下剋上

  • 久しぶりに本好きの下剋上を読んでみたくなって、コミック版の第4部を一気に読み進めてみた。客観的に見た貴族院ってこんな風景なのですね。作者さん絵が上手い。そして、側近をはじめ主要キャラクターのビジュアルを初めて認識したかも。原作も含めて何度も読み返しているけど、キャラが濃いのを除くと女性の側近達を区別できていなかったようで、リーゼレータ、レオノーレ、ユーディットが混ざっていたことに今さらながら気付いた...
  • 考えてみれば、当時は書籍化されていなかったので名前で識別するしかなかったのだっけ。そのくせ登場人物が膨大なので、有志の作った人物相関図を見比べながら読み進めていたのを思い出した。

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  • 読み始めたら止まらなくなって、コミックの続きから最終回までぶっ続けで読んでました。土日に食事もしないでずっと読書してるなんて久しぶりですわ。
  • 終盤のアーレンスバッハ攻略戦からの展開は熱い。毎日お昼休みにリロードしながら5chで本来!!!とかやってた頃が懐かしいです。
  • 久しぶりの貴族語とか神様に戸惑ったけど、だんだん普通に読める様になってくるから慣れとは怖いものだ。

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  • じわじわくる話が多いと思いながら読み返していたら、最後の方に未読の話がいくつかあってラッキーであります。

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  • ハンネローレ様がダンケルフェルガー式の求婚をしたところで読むのをやめてしまったのでした。書籍化の影響で更新が滞りがちだったことと、恋愛中心のストーリーだと思い込んでいた所為だけど、もうちょっと先まで目を通すべきでした。orz
  • 嫁取りディッターの下りを目にするまではリーゼレータが星を結んだ相手は誰だろうというのが最大の疑問点だったけど、一気に吹っ飛んでしまった。いや、コレはコレで気になるのだけど。ゼルギウス説とユストクス説があるようですな。
  • ハンネローレ様が淡々と語る嫁取りディッターの真実が衝撃的。エグランティーヌ様はこめかみ押さえながら途方に暮れてそうだけど、外見はすごく優雅にやり過ごしているのだろうなと。そうそう、この作者様にコロコロされる感覚ですよ!ダンケルフェルガーの謎設定が全て一本繋がった瞬間ですな!うん、ハンネローレ様は間違いなくダンケルフェルガーの女。

「わたくしは死者が出ることは想定していませんでした」
「え? 想定していないのですか?」

「では、嫁盗りディッターを申し込むことは、アウブ・ダンケルフェルガーが決めた婚約者候補に異議を唱える行為です。嫁盗りディッターを申し込まれれば受けますが、それがアウブ・ダンケルフェルガーに対する無礼だという認識は他領の方にございますか?」
「今、理解いたしました」

「嫁盗りディッターの申し込みと、アウブに対する無礼が結びつきませんでした。……その、ダンケルフェルガーの方々は嬉々として申し込みを受けているように見えるものですから」
「申し込まれれば受けるものでしょう。無礼者を教育する絶好の機会ですもの」

「嫁盗りディッターは領地内でもそうそう行われませんし、ダンケルフェルガー特有と言われればそうでしょう。けれど、嫁盗りディッターで勝負だと申し込んできた相手が嫁盗りディッターを知らないなんて普通は考えないでしょう?」

「わたくしが貴族院でのディッターを許可しなければ、今回の嫁盗りディッターを止められるでしょうか?」
「どうして貴族院が関係あるのでしょう? わたくしの嫁盗りディッターはダンケルフェルガーで行われますけれど……」

「ハンネローレ様はお辛くございませんか? 父親が娘のために吟味した相手でもなく、勝負事で結婚相手が変わるなんて……」
「だからこそ、ダンケルフェルガーの女性には男性に求婚の課題を求める権利がございます。……どうやらそれも領地特有のもので、あまり他領には知られていないようですけれど」

「敵同士が手を組んで集中砲火を浴びると、自陣にいるわたくしも苦労するでしょう? ですから、敵同士で手を組む領地が少なくなるように調整しただけです。ディッターは戦う前から始まっていますものね」

「わたくしだって負ける気は全くございません。取るに足らない領地へ嫁ぐ気などないので、使える手段を増やしただけです。ツェントの介入があれば、元王族の横暴を防げるのです。上手く使えれば強力な味方になりますよ」