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<6月18日>(土)

○舛添さんの辞職を最後に説得したのは、何と安倍首相であったという。第1次安倍内閣
「女は産む機械」発言で退陣した柳沢氏の後を受けて、厚生労働大臣に任命してくれた恩人で
ある。爾来、舛添さんと官邸の関係は良かったのであるが、最後は「見るに見かねて」の説得
工作となった。

○これは一種の奇観である。普通、舛添都知事の末期のような事態になれば、「地元の後援
者」が反乱を起こす。「あなたねえ、今日という今日は言わせてもらうよ!」ときついお叱り
を受ける。普通の政治家はそこで目が覚める。「あなたに怒られるくらいなら、やっぱり私が
悪いと気がつきました」という人が、普通の政治家には居るものです。

○ところがあいにく舛添さんは、参議院の全国区で赫々たる戦果を挙げて当選してきた人で
あった。その次が、有権者1000万人超の東京都知事選だった。だから舛添さんには「地元」が
ない。叱ってくれる後援者も居ない。だから眼が覚めない。自分がどれだけ有権者から乖離し
ているか、誰も教えてくれなかったのである。