金融市場Watch Weblog ECB理事会~現状維持

  • そうなの ...?

記者からの質問で多く出されたのが3年物のLTROに対する効果についてである。複数の記者はオペで供給した資金が預金ファシリティに流れており、市場に流れていないのではないか、としているが、これについては以下のような応答を行なっている(FT Money supply"Live blog: ECB presser"より)。

This decision prevented what could have been a major credit constraint [from bank bonds becoming due]. We’ve also seen interest rates declining all along the yield curve.”

この決定は大きな信用収縮をいく分阻止できたのではないか。我々はすべてのイールドカーブにおいて金利が低下したことを見つけた。

This money doesn’t simply stay in the ECB’s deposit facility, he adds. “It’s definitely flowing through the economy"
この資金は単にECBの預金ファシリティに滞留しているだけではなく、間違いなく経済に流れている。

It has also prevented a “much more serious” credit contraction. “We’re always very pleased to hear that the ECB’s the only institution that’s working,”

さらに深刻な信用収縮も阻止しており、我々はこの政策ツールが機能していることをとても喜んでいる。

このようなことから、LTROによる流動性供給のトランスミッションについては、まず第1段階としてユーロ圏の金融市場における信用収縮を阻止することだとしており、次の段階で一部資金が経済へ流れ込んでいるということを述べている。