- 作者: 岩村充
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/09/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 長らく本棚に置きっぱなしだったけど、やっと読む時間を取れました。月曜日から読み始めて一気に読了。
- 第一章「パンの木の島の物語」では、物々交換から貨幣の導入、シニョレッジと王家の成立、中央銀行、国債、通貨統合、共和制への移行などをパンの実本位制の通貨システムを使って説明しているのが秀逸です。週刊isologue(第30号)資金循環から見た「この国のかたち」 | isologueのような図を書きながら通貨統合までのマネーストックを追いかけてみようかとも思ったけど、居眠りしてしまったら時間が取れなかった。orz
- 第二章以降は現実の話に戻ってくるので目新しくはないけど、他の本で読んだ内容のちょうどよい復習になりました。
- 以前は考えもしなかったけど、通貨というのも人為的に作られたシステムなのだというのが自然に思えてきたから面白い。システムであるからには、設計、構築、運用等が伴うわけで、システム間連携やバグ・脆弱性の類も関わってくる。無理矢理本職の視点から眺める必要はないけど、いろいろ楽しめるようにやっていきましょ。より実践的に楽しむために、FXへの参戦準備も粛々と進めなくては。:-)