子供の頃、大人は大人だと思っていた 自分もいつかすっかり大人になって 行動も考えも服装も、全部かっこ良い大人になるもんだと信じて疑わなかった 小学生の頃、自分の我侭が通らず泣いて助けを求めていたけれど 25歳の私は、自分の我侭が通らないとやっぱり泣いて無茶を言ったりする 中学生の頃、分からないことは先生に聞けば答えはきちんと返ってきたけれど 25歳の私は、今や中学生レベルの数学なんてさっぱり忘れてしまった 大人ならこうあるはずである、という子供の時からの想像でそれっぽく自分を塗り固めて 25歳の毎日をなんとなく過ごしているけれど いつか来るはずの「大人への変身の日」は待てど暮らせどやってこない
ガキの頃は年取ったら大人になるもんだって思ってるけど、実際には年取ったら大人って呼ばれるようになるだけだからね。