厭債害債

新型コロナウィルス禍と市場: 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

  • 本筋と関係ないけど、カウンターシクリカルバッファーってどこかで聞いたことあるなと思ったら、バーゼルIIIのあれか!

つまりCOVID-19が新たな種類であることも含め、収束時期などが予測しづらい。風邪の一種だから温かくなれば収束するという素朴な考えはすでに棄却されている。だから、我々の経済や社会に与える影響度が予測しづらいのである。つまり、人々が行動を制約され、国際間の人やモノの行き来が滞る期間がどのくらいになるのか全く読めない。その意味では今回の危機はこれまでの金融危機の状態よりも悪い。金融危機というのは、バブルの崩壊ならばオーバープライシングの是正、信用危機ならば資金供給とクレジットのバックアップがあれば収束したはずだ。しかし感染症の場合、国レベルで人がバタバタ死ぬということになれば、根本的な国の存続にかかわるので、経済を二の次にして感染防止にあたる。つまり経済停止によって付加価値の生産が大きく阻害されてしまって、そのゴールが見えないことが最大のリスクである。