金融市場Watch Weblog 欧州銀行のデレバレッジの動きが鮮明化~BIS国際与信統計(2012年3月分)より

  • BISのサイトでオリジナルを見つけようと試みたけど挫折したので、こちらから引用させていただく事に。BRICS どうなる事やら。東欧という観点は全く持ってなかったので、今後注意していきましょう。

2011年第3四半期は、欧州周縁国のソブリン債への懸念から、欧州の幅広い金融機関がドルなど外貨を調達できず、外貨建資産の圧縮を余儀なくされていたことが今回発表されたBIS統計で浮き彫りとなった。

3月の統計において、クロスボーダー与信では、特に東欧向けの与信が減っていることが明らかになった。また、これまで与信の拡大が続いてきた中国は頭打ちとなり、インド及びブラジルでは与信が縮小してきている。

欧州ソブリンリスクの動向が依然として不透明さが残り、金融市場の緊張が再び高まっていく可能性があること、依然として欧州金融機関のエクスポージャ自体は膨大であること、欧州金融機関の資本増強の動きなどを踏まえ、依然としてデレバレッジへの警戒感を払拭するには至らないものと考えられる。