Charting Japan's Latest Failed Currency Intervention Attempt | Zero Hedge

  • 今でこそ、震災直後の急激な円高インターバンク市場からの円資金枯渇が原因で、協調介入は円高対策というよりは、円資金の流動性供給を目的としたオペだったという説明に納得しているのですが、当時は勉強不足で、あっちこっちで飛び交っていたレパトリエーション説を信じてしまったのを恥じ入るばかり。まあ、円高側に振れるという点は一致していたからよかったけど。折角なので、日頃気になっている点を調べてみようという気になってみました。

歴代の介入の規模

日付 推定介入水準 為替介入金額
2011年8月5日 79 4兆円 ※金額は推定
2011年3月18日 79 6,925億円
2010年9月15日 82 2兆1249億円
    • 3/18の協調介入は、規模的には小さいのですね。G7の中央銀行がどの程度の規模で介入したのかは分からないけど、当事者の日本政府が7,000億円規模なので、そんな感じなのでしょう。2004年当時だったら、日常茶飯事で終わっていたのだろうか。

外国為替平衡操作の上限枠

  • たまには一次情報を参照してみようと思ったけど、いざ探すと見つからなかった。これはこれで問題だけど、ひとまず記憶を頼りに纏めてみると、
    • 外国為替平衡操作の上限枠は140兆円程度
    • 現在110兆円程度が利用済み
    • 残りは30兆円程度
    • 4兆円使ってもあの程度だと考えると、残弾が気になる時期だよね
    • 国会で決議し直せば上限枠は引き上げられるけど、今の首相は誰だっけ?
    • 個人的にはJPY買いのスタンスを継続で。:-)

当時の裏話

  • ふと思い出して一年ぶりに見てみたら、谷垣さんがよいこと言ってる。この動画を初めてみた一年前は全然内容を理解してなかったんだなと言うことも再認識したわけですけど。
    • 為替介入っていうのは中途半端にしてもダメなんですね。一つはタイミングを見る必要がある。それから、日本政府はどうせたいしたことやらないとなめられると今度はうまくいかないというのがありますから、やり始めたら徹底的にやらないとならないことも出てくる。
    • 実は、国会でもその頃は質問を受けなかったのですけど、一晩に何兆円ものドルを買うっていうのをやりました。そう言うことが何回もありました。そうすると、いくら使えばよいのか。もちろん、日本のお金を使っても、ドルを買いますから、ドルは外貨準備で増えていくんですけれども、何処まで続くぬかるみぞ、という感じになるんですよ。ですから、このままいくと辞められなくなっちゃうんじゃないかという、胃の痛くなるような思いもしましたけれども、一年半くらいは続けたんじゃないかと思います。総額では、日本円に直して三十数兆使ったと思います。そうしてましたらいつの間にか、そういう動きは止まりまして。
    • 当時の相棒で財務官をやっていた人は、今島根県の知事になっておられますけれども、その溝口さんという知事さんと、なんとか乗り越えられてホットしたなあと、今思い出してもあんなにたくさん為替介入しなくちゃならないのは胃が痛くなりますよ。あんまりまたやりたいとは思いませんけれどもね。